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Reflection

毎日の気づき、反省を書き留めて...

徳川家康に学ぶ

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ひょんなことから、NHK BSの『英雄たちの選択』を見た。テーマは「徳川家康三方ヶ原の戦い」。『BS歴史館』という神番組が無くなって、ちょっと意味が分からないテイストとなったこの番組。今回はまあまあ面白く、気づきも得られた。

 

三方ヶ原の戦い」とは、徳川家康武田信玄の策にまんまとはまり、大敗北を喫した戦。家康はギリギリのところで重臣を身代わりに逃げ帰り、武田信玄の病状悪化という天佑に恵まれて命拾いをする。その後、あまりの自分の情けなさに、その時の自分の姿を絵に描かせ、後世まで戒めとして残したことは有名かもしれない(顰像)。

 

僕の好きな歴史家磯田道史さんが、「今回のもう一つのテーマは『失敗』です。」と。失敗ばかりしている僕にとってピッタリではないか。

 

脳科学者の中野信子さんがこんなことを言っていた。

「人生で大切なことは、失敗を防ぐことではなくて、失敗をどう受けとめるか。この『受け身』のやり方を、教育なりでもっと教えた方が良い。」

確かに、感覚ベースでも、日本人の「失敗」への意識というのはあまりに残酷だ。しかし、最近言われだしてきているものの、失敗なんて、若いうちにたくさんした方が良い。

 

当時の知識階級がこぞって読んだ『四書五経』のうちの一つに、『易経』がある。ここにはこんな名言があった。

「窮すれば即ち変ず、変すれば即ち通ず」

 

三方ヶ原の戦いまでの家康は、「野戦の達人」ともてはやされた。齢は31。磯田さんの分析に依れば、この頃の家康は、いまの私たちがイメージするような老獪な人物ではなく、血気盛んで自信満々の若者だったらしい。そんな家康が、この失敗を糧に起こした変化は見るべきところがある。

 

武田信玄の死後、武田勢の力が衰えていく。そしてついにかの有名な「長篠の戦い」で武田勢滅亡。家康は、武田の家臣たちを、自分たちの家臣として召し抱える。

武田の強力な家臣(磯田さんによれば、『何でも貫き通す槍』)を迎え入れた家康は、彼らに対して、常に尊敬の態度をとったという。「武田さんはたしかに強かった。三方ヶ原では、すっかりやられてしまいました。」といったぐあいに。

それまで野戦の達人として地位を築いた人間が、大敗北を喫し、憎くて憎くてしょうがなかったであろう武田勢に対して、心を開いて尊敬の態度をとる。これは、人間、なかなか難しことではないだろうか。しかしこの家康の態度が、新たに家臣となった武田勢の心をつかむこととなり、ついには天下をとるところまでに至る。

萱野稔人さん曰く、

「人間には2種類いる。うまく行った時を基準に物事を考える人と、うまくいかない時を基準に物事を考える人。前者の人間が8割。家康は後者。」

 

さて、最後に有名な一言を。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」

 

 

 

 

 

 

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