Reflection

毎日の気づき、反省を書き留めて...

慎 泰俊さん

足元にも及ばないものの、彼のことを、勝手に自分の相似形の人間だと思っています。

THE MINIMALIST PROGRAM
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2013年のレビューと2014年の抱負
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毎年恒例の今年の振り返りと来年の目標の報告をお送りします。


1.本業:起業しました

11月末にユニゾン・キャピタル円満退社し、五常・アンド・カンパニーという会社をつくりました。社名は、二宮金次郎がつくった復興ファンド(300両が1万両になった)である五常講からきています(社名を略すとGojo & Co.になります。メールアドレスもtaejun.shin@gojo.coです。)。新しい仕事では、途上国のマイクロファイナンス機関向けのプライベート・エクイティ・ファンドをやります。文句なしに素晴らしいメンバーでスタートすることができそうです。

ユニゾン・キャピタルは本当にいい会社で、この会社に入られたことをこの上ない幸運に思っています。パートナーをはじめとする同社の皆さんには感謝してもしきれません。在籍中には5件のエグゼキューションと3件の大きな社内プロジェクトを行い、暇になりがちと言われる日本のPEファームでは珍しく仕事に常に恵まれていました。最終出社日に仕事が終わらず、翌日の午前8時に資料を提出したのも良い思い出です。退職した今も、本当に多くの人に助けられています。

もともと去年の目標は、ファンド関連の実務知識を増やすこと、最後の最後で仕事のクオリティに手を抜かないこと、図解の能力を高めること、起業のお金を貯めることとしていたのですが、お世話になった方のアドバイスに従い、最初の3つの目標の優先順位は落とし、代わりに「より多くの人との信頼関係を築きあげること」、「お金を準備すること」としました。多くの人の助けもあり、どちらもある程度達成できたと思っています。年末に行ったカンボジアでは、自分の信用で案件を作る手応えを感じることができました。

来年はファンドレイジングを本格的に始めます。会社の代表である私の一番の仕事はこれを成功させることです。初期的な活動を行いながら、この仕事は個人の信用をレバレッジする仕事なのだと感じています。大きなチャレンジですが、単なる精神論ではなく、詳細にKPIを設定し、それをこなすことで取り組んでいきたいと思います。

また、ファンドレイジングが無事に終了した後には、立派な第一号案件を作っていきたいと思います。

(本業に関することはもっと沢山書きたいものの、その性質上どうしても短くなってしまいます)


2.NPO:第一号ファンドが無事償還され、新しい児童養護施設も一つ建ちました

今年の目標は、理事会を強化すること、途上国での活動において、今までと違う新しいことをやること、より多くの児童養護施設向けの寄付を集めること、でした。仲間に恵まれ、今年もいろいろなことができました。

今年から、理事会に外部アドバイザーや外部理事をお招きし、二ヶ月に一回議論に参加頂くようになりました。アドバイザーと外部理事の方々のお陰もあり、この理事会がうまく課題解決のエンジンとして回るようになってきました。

私たちが企画した、日本初のマイクロファイナンス投資ファンドの第一号・第二号案件が無事に償還を迎え、きちんとしたリターンを投資家に返すことができました。来年の大きな目標の一つは、きちんとしたデューディリジェンス・レポート(詳細な精査報告書)が書き上げること、投資先のマイクロファイナンス機関のモニタリングの質とスピードを向上させることです。この分野ではまだきちんとした分析レポートがほとんど存在しておらず、新しい取り組みは非常に意味があるものになると考えています。

児童養護施設支援の寄付プログラムである「チャンスメーカー」には500人弱の方に参加頂けるようになり、年間で1000万円以上の寄付が集まるようになりました。皆様のお陰で、つくばの児童養護施設である「筑波愛児園」の建物が無事に新設され、年始にはその竣工記念式典が行われます。来年は寄付者が1000人、毎月の寄付金額が200万円になることを目指すと、ファンドレイジングチームは息巻いています。

また、今年からは、児童養護施設関連の政策変更のために、個人でアドボカシー活動をはじめ、国会議員の方々、全国児童養護施設協議会の方々、厚労省の方々にお会いすることが多くありました。すでに長くからある自民党議員連盟と、今年新設された民主党議員連盟でお話をする機会も頂きました。再来年の予算のタイミングで新たな政策が通るよう、来年も現場・省庁・政治の世界の皆様との話し合いを続けていきたいと思います。


3.スポーツ:1700km走って本州を横断しました

今年はとにかくたくさん走りました。ゴールデンウィークには、520kmを走る川の道フットレースに出走しました。高熱と肉離れで人生初のリタイアをしてしましましたが、沢山の反省をさせてくれました。一番の反省は、「他人から心配されるようなチャレンジをするようではいけない」、ということです。

その後、有給消化期間に、本州横断マラソンをしました。元々は、日本を足で走って身体で知ることと、これからの仕事で最も重要である「コツコツとやりぬく力」を鍛えることが目的でしたが、八戸から下関までの1700kmを走りぬく間に、それ以上の沢山の学びを得ることができました。その学びは道中記としてReadyfor?の支援者の方々にお配りする予定です。このどう注意は後に本になるかもしれません。

こういったチャレンジをしながら今年痛感したのは、チャレンジできる人は時間と資金に余裕があるからできるわけであって、それができる立場にあることに感謝すべきであるということです。こういったことが出来るのも、そのうちに世の中を回すために必要な仕事をしている人々がいるお陰であり、それは起業でも同じことだと思います。起業する人はともすると新しいものに挑戦する自分を美化しがちですが、そうならず、常に謙虚・素直であろうと思います。

来年からは、会社のリスク管理的にもこういった少し危険なレースは出来ないと思いますが、2014年の後半からは武道をまた始めたいと思っています。


4. 学習と執筆:本を三冊書き、連載で28本の原稿を書きました

最新の脳の研究によると、私たちはアウトプットを通じてものを学ぶそうです。すなわち、良い練習問題を解くことが、学習には一番だそうです。なので、自己修養として、専門性を深めたい分野についてものを書くことは続けていきたいと思います。

パートタイム組織の運営に関しては、ディスカヴァー・トゥエンティワンから出版された「未来が変わる働き方」において、これまでの6年間の経験に基づくパートタイム組織運営の学びをまとめました。最近は、時間を細切れにして働く人々が増えていますが、そういった人々が組織として動く際に何をするべきかについて、これまで分かったことを書いてあります。

新しい発想がどうやって得られているかについては、「ひらめきとイノベーションの授業」(ダイヤモンド社)という本でまとめました。これは、昨年にこの分野について学んだことをシンプルにまとめた本です。読書ガイドつきで、概説書が存在しないこの分野における入門書になればと思って書きました。

投資ファンドで働きながらずっと考えていた直感と信念をテーマとして書いた本は、朝日新聞出版から出された「正しい判断は、最初の3秒で決まる」でした。はっきり言ってこの本は万人受けするものではありませんが、私のこの時点での思いの丈を全てぶつけた本で、特に思い入れが強い本です。プロフェッショナルファームで働いている方々の一部には刺さったようです。

日経ビジネスオンラインでの連載をはじめました。「越境人が見た日本」というテーマで、様々な時事問題について書いています。年末のウルトラマラソン期間に休載してしまいましたが、それ以前は毎週原稿を書き続け、かなりの数の記事が10万PV以上を達成することができました。

来年には、私がこれまでの仕事で培ってきたExcel技法について書いた本が出版される予定です。財務モデルの本格的な組み方について書いた本は世に無いので、(何人が必要としているかは不明ですが)価値のある本になることを願っています。

また、プライベート・エクイティ投資に関する本と、ガバナンスに関する本も執筆予定です。これは、新しい仕事を始めるにあたり、自分の仕事を改めてきちんと定義する役割も果たしてくれると思います。

本州横断マラソンの道中記は年内に書き終えますが、もしかしたら書籍化するかもしれません。

日経ビジネスの連載は続け、ともすると関心を失いがちな社会情勢についてつねにアンテナを張り続けたいと思います。また、あるウェブメディアにて、私が尊敬する超一流のプロフェッショナルの方々に仕事の流儀をインタビューするという連載がスタートする予定であり、この連載を私自身が自分を職業人として磨く機会にしたいと思っています。


5.その他

ライブは一回やりましたが、練習不足の反省が大きく、きちんとやろうと思います。今年も東京事変のコピーバンドをやる予定です。

日本最大の子ども病院である成育医療研究センターのお手伝いをしています。非常に重い障碍を負った子どもとその家族を支えるための仕組みづくりについてアイデアを出すのがタスクです。



毎年書いているこの報告、いつも一つ前の年のものより長くなってしまいます。年をとるうちに話が長くなることの兆候である可能性は否定できませんが(実際この一行は無駄口です)、より多くの物事を達成できた証拠かもしれません。

2014年は、私が様々な角度から試される一年になります。この年末に、会社の事業計画で作成するのと同じくらいの細かさで私個人の行動計画を作っています。来年はこの計画をベースにしたタスクリストを用いて、限界まで自分を厳しく律していきたいと思います。

今年一年も本当にお世話になりました。上で述べた事柄の全てが、周囲の人々のお陰様で成し遂げられたことです。心から感謝しています。
来年が皆様にとって素晴らしい一年となりますように。


2013年12月24日
慎 泰俊 拝 





——————————-(去年までのもののコピペ)



1.本業-来年は起業します
今年は2つの大きな案件を担当して、個人的には大きな手ごたえを感じられた1年でした。細かい知識や手続きについては弱いところも多いのですが、投資の始まりから終わりまで、だいたいの進め方は覚えられました。

かねてから考えていたことですが、来年は起業します。会社設立は来年早々ですが、手続き等をクリアして本格的に始められるのは2014年になりそうです。


・何をやるのか
やりたいことは「世界の全ての場所に必要なお金を届けること」、目標は「21世紀の世銀・IFCに代わる金融機関をつくること」です。

まずは途上国でマイクロファイナンス(MF)に特化したPE投資ファンドをやります(最初は50~100億円規模のファンド)。世界で金融へのアクセスがない人は30億人以上いて、MFの市場が引き続き成長することが予想されますが、健全な成長のためには、(1)成長資金が不足していること、(2)多くの国では1社が独占的なシェアを持っていて、健全な競争がなされていないことが、課題となっています。

課題解決のために、良いMF機関に増資と経営陣派遣をして、各地域で現在独占的なポジションにあるプレーヤーの競争相手を作り、業界構造を変えていきたいです。

場所は、最初はアジアの途上国、その後アフリカ・ラテンアメリカと拡大していき、将来的には先進国でも投資をしたいです。産業も最初はMF特化ですが、その後、テーマを拡げていきたいと思っています。

キャリーといわれる、キャピタルゲイン見合いの利益の半分は寄付します。寄付先は、半分は投資家のいる国、半分は投資先のある国です。寄付対象は子どもの教育。全ての場所に必要なお金を届けるには、一部は寄付である必要があるからです。


・時期
「30にして立つ」と決めていたので、30歳の最後の日までに何をやるのかを決め、今年10月に31歳になってから構想その他準備してきました。本格的なファンドレイジングは来年末頃からの予定です。会社には退職の旨報告済みです。色々な面で応援してくれています(本当にいい会社です)。


・メンバー
まだメンバー集めは始まったばかり。同じタイミングで会社を辞める人が、今のところ一人。あと1〜2人を探しています。ボードに入ってくれる人も探しています。

自分のいるNPOと勤め先のメンバーは誘っていません。それがどうも正しくないことのように思えるからです。ある程度コンフリクトが解決されたらまた考えます。


・本拠地
資金調達を日本で行うので、当面の本拠地は日本ですが、海外にも拠点は作ります。長期的にどこになるのかは不明です。


・来年の目標
ファンドスキームの実務についての知識をつける
—細部の詰めに妥協せずに、全てのドラフトの仕事を最終版のつもりで作る
—図解の能力を上げる
—お金を貯める(最低でもファンド総額の0.5%は自分たちが出さないといけないので)



2.NPO
NPO法人Living in Peace(LIP)を始めて5年になりました。今年のトピックは3つです。

・認定NPOの資格を取得し、今後LIPに寄付されるお金は全額控除ができるようになりました。

・途上国の中小のマイクロファイナンス機関に投資をするファンドは合計5件を企画し、これまでに1億円以上が投資されています。

・国内の児童養護施設向けの寄付プログラム、「チャンスメーカー」には 毎月60万円弱(去年の倍)が集まるようになりました。 お陰さまで、支援先の筑波の児童養護施設の新築が決まり、子どもたちは来年の末から新しい施設で暮らすことができるようになります。子どもたちも喜んでいます。


来年は6年目になりますが、目標は3つです。
—理事会を強化してガバナンスを強めること
—途上国での活動で今までと違う新しいことをやること
—より多くの寄付を集められるモデルをつくること


3. 学び
今年は執筆と関連してイノベーション関係の文献を200以上読みました。結果として気づいたことは、デザイン思考・アブダクション暗黙知弁証法・ストーリーとしての思考法、など、様々な名前で呼ばれているイノベーションの手法というのは、基本的に同じことを指しているということでした。

それ以外にも、Google Scholarの引用数トップ100の本を上から片っ端に読みました。毎週1冊読むつもりでしたが、後半に執筆の締切があり失速してしまいました。読んだ本(全て英語)は34冊で、全てにつきレビューを英語ブログに書いています。http://taejunomics.blogspot.jp/

今年読んだ本で最も興味深かったものをいくつか挙げると、「沈黙」「貧乏人の経済学」「世界の経営学者はいま何を考えているのか」「科学と方法」「Tacit Dimension」「Making Democracy Work」「Mind in Society」「The Logic of Scientific Discovery」でした。

今年はスイスでのSt. Gallen Symposium、中国でのサマーダボスなどにも参加できたのですが、こういった国際会議に出ている同年代の起業家たちから多くの刺激を受けました。世界中で同年代のひとたちがとても面白いことをしていて、自分には何ができるかと考えることが多かったです。英語をもっと出来るようになろうと改めて思いました。毎週日曜日の朝からEconomistを読んで英語で議論する会も続けています。

来年の目標は次の通りです。
—英語のボキャブラリーを2000増やし、英語ブログを100本以上書き、表現の幅を拡げる
—また、本業・執筆に関連して、ガバナンス・ファイナンス・経済学の本・論文を100冊以上読む


4.執筆
今年は7月に「ソーシャルファイナンス革命」が出版されました。人間関係と金融とのつながりについて書いた、とてもニッチな分野の本ですが、類書が無いものを書けて良かったと思っています。

今年は他にも執筆をしており、来年出版されると思います。一冊はパートタイムでのアクションに関する本で、2月頃に出版されます。もう一冊はイノベーションに関する(といっても、課題解決の延長としてのイノベーション)本です。もう一冊は暗黙知に関する本です。この二冊は、来年のGW前には出版されていると思います。

来年は、資産価格評価や企業統治の専門的な内容の本を書きたいと思っています。本を書くことで、本業・大学院でこれまで学んだ知識を改めて整理しつつ深堀りしていこうと思います。



5.スポーツ・趣味
今年のレースは、スケジュール調整その他で、佐渡の長距離トライアスロン(3.8km泳ぎ、190km自転車、42.2km走り)と、会津の100kmマラソンにのみ参加しました。トライアスロンでは自転車が故障し、会津では足を負傷するというハプニングがありましたが、どちらも無事に完走しました。

最近、通勤のほとんどはランニングです。10kgの荷物を担いで、片道10kmの道を走っています。通勤電車に乗らないで済むのでとても快適です。

来年のGWには、知り合いと一緒に川の道フットレースに参加します。東京→長野→新潟と520kmを走ります。


今年もライブは一回行いましたし、大好きなフジロックに行くこともできました。ライブでは主に東京事変の曲をやりましたが、ちょっと練習不足でした。来年はちゃんと練習して、もっと良い演奏ができるようにします。それと、フジロックには行けるように予定調整を頑張りたいと思います。


以上です。

30代は自分で事業をやって勝負しようと決めていました。いよいよですが、全力で楽しもうと思います!


2012年12月23日

慎 泰俊 拝



————————————————————

(参考まで)去年の抱負

本業について
今の仕事を初めて1年半、これまで以上に色々なものが見えてきて、自身のプロフェッショナルとしての成長を少し実感できた一年でした。まだまだ分からないことだらけですが、ディールを3件やり、自分でも(最後まではいけなかったけど)案件を作ったりもできました。知識は全く足りていないので、今後経験を積みつつ、日々を無駄にせずに過ごして行こうと思います。

本業に関する来年の目標は四つ。
・社内でも遠慮せず思うことを言い、信じることを行うこと(どうも相手が年上だと遠慮しがちなのですが、それを克服)
・今度こそ自分で案件を一つ作ること(そのためには、ディールに忙殺されない時間管理をすること)
・常に仮説を持って臨むこと。資料を読み込んで、毎週開催される投資委員会で必ず質問・提案を行う。それが的を射ていたら○、まあまあだったら△、大外れだったら×とすることをずっと続ける
・最後に、法務・会計・税務関連については分かったフリを決してしないで、とことん理解して先に進むこと。関連書籍を毎朝仕事が始まる前に1時間ずつ読むこと


NGOの活動について
自分の主催するNGO、Living in Peaceの活動について。

マイクロファイナンスに関しては、かなりチャレンジングな一年でした。企画したファンドに無事満額の投資が集まり一安心、、と思っていたら、投資先のCEOの辞任があり、その真相究明および投資家への報告書作成に相当に時間を割いてしまいました(リリースされているように、大事には至っていません)。そのために企画済みのベトナムファンドが大分遅れてしまったのですが、そのうちにリリースされると思います。メンバーも増え、次の段階に入る時期になっていると思います。

児童養護施設での活動に関しては、去年からようやく軸が固まってきて、軌道が見えてきた感じがします。寄付プログラムへの寄付者はすでに200人に届きそうで、毎月の寄付額は30万円以上となりました。もう少しすると、一つの児童養護施設の現状を大きく変えることができます。児童養護施設の子どもとの月一度のセッションもずっと行ってきました(こちらは息の長い仕事なので、地道に続けようと思います)。あと、この活動と関連した本を書きました。

NGOに関する目標は次の通り。
・来年も引き続きファンド企画を続ける
マイクロファイナンスの専門家用のプログラムを実施
・寄付プログラム「チャンスメーカー」の飛躍的な成長のための戦略をしっかりとたてる(ファンドレイジングの成功例をつくる)
・自分がいなくても回る組織をつくる


執筆活動
児童養護施設と自身のNGOのことを書いた「働きながら、社会を変える。」は友人の助けもあり、無事に増刷もかかりました。この本においては(売れることはもちろんですが)、事実を正確に描きつつ、描かれる対象となった人々が嫌な思いをしないようになることが大きな目標でしたが、その2つとも一定水準で達成できてうれしかったです。

今年は本を二冊書くと言っていたのですが、もう一冊が第一稿まではできたものの、出版は来年になりそうです。来年はソーシャルファイナンスの本と、できれば課題解決に関する本を書きたいと思っています。


勉強
英語の本を毎週読むということを、仕事のバタバタのなか一時休んでしまったりもしましたが、週一冊ペースで読みました。今年読んだ本のナンバーワンは、「Mckinsey’s Marvin Bower」でした。現代の二宮尊徳ともいえる彼の姿から、自分のプロフェッショナルとしての目標がより具体的な形で見えました。泣くような本でも無いのに、この本を読んでいる間涙が止まらなかったです。Economistも毎週読み続けています。これは続けることに意味があるので、これからも頑張ります。

2012年の勉強テーマは、「デザイン・イノベーション・課題解決」なのですが、多くのイノベーションは色々なものをつなげるときに起こるので、そのつなげるネタを増やそうと思っています。あと、英語は一刻も早く日本語並みにしたいと思っています。最近国際会議等で話すことがすごく増えたのですが、英語脳の性能が日本語脳の8割くらいしかないのですごくもどかしい思いをしています。

来年の目標は3つ。
Googleの選んだ20世紀のベスト100冊を上から読み倒す。毎週一冊ずつ読んでいって、全て英語ブログに書きます。読む本のリストは末に記載します。
・Economistを読む会を継続。
・多様な分野の人と会うために、金融・ビジネスと関係の無い分野の勉強会や展示に月一回以上、年に30回以上参加する



その他活動について
年初に立てた目標の通り、去年は無事に208kmマラソンを完走することができました。これは、自分の精神の遍歴的にはすごく大きなイベントで、ここを抜けたお蔭で、色々なものがよく見えるようになった気がします。2012年は何をしようかと考えているのですが、とりあえず萩往還250kmに申し込みました。
走ることは、自分にとって座禅や瞑想のようなものであると分かったので、今年は毎日欠かさずに短い距離でもよいので走り続けようと思います。

それと、ライブを一回やるという目標も無事に達成できました。2012年もやりたいと思います。


もう30歳になりました。坂本龍馬はあと1年で死ぬし、ゲバラももうすぐ革命を成功させる年です。人と自分を比べるのはよくないのですが、色々なことを考えずにはいられません。一度きりの人生、悔いのないように日々を大切に送ろうと思います。

というわけで、今年もどうぞ宜しくお願いします!

2012年1月3日
慎 泰俊 拝
 
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外資系金融のExcel作成術
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外資系金融のExcel作成術」は、発売前からAmazon 20位以内が続いていて、こんなに売れるのかと驚いている。綺麗な表の作り方、Excel作業を早くする方法、財務モデルの組み方のニーズがこんなにあるとは思っていなかったからだ。可能であれば、すべての投資銀行・コンサルのジュニアのデスクにあれば良いなあという願望は思っていたのだけれど、外資投資銀行で長くキャリアを積んできた人たちが新人教育のために本をまとめ買いしてくれていて、当初の願いはある程度叶うかもしれない。
本は自分と社会にとって意義があるものを書き、かつその分野の定番を目指すと決めている。
今回の本を書こうと思った第一の理由は、財務モデルの組み方についてきちんと書いている本が世の中に無いと思ったこと。簡単なExcel計算シートの作り方についての本は沢山あるけど、「この本を読んだらあとは創意工夫でどんどん良いモデルが組めるようになる」といえるような、文字通り入門編となる本がなかった。自分自身が苦労していた昔を思い出すと、「自分がジュニアのときにこれを読んだらどんなに良かっただろう」と思える本を書きたかった。読者がこれを読んで学んだことを活かしていけば、社会全体にとっても大きな意義があると思っていた。
それに、この本はブックライターさんに書いてもらうことがほぼ不可能なので、実際にモデルを組むことができて、かつ自分の文章で本を書ける人しか著者になれない。僕よりも素晴らしいモデラーの人はいると思うのだけど(例えば、謝辞に名前が載っている松本哲哉さんはUBSのグローバルモデルコンテストで一位になっている)、モデルも本も書ける人は意外と少ない。年をとってモデルを自分で作らなくなると忘れてしまいもするし。
もう一つは、自分自身の手間を省きたかった、という実務的な理由。僕は「見にくいExcel表を受け取ったら直さないでいられない症候群」にかかっているので、今までも誰かが作った表のフォーマットを勝手に直すことをずっと続けてきた。そういった手間を減らすために、色々な場所でExcel勉強会を開いて、この本に書いてあることを教えてきたのだけれど、何回も同じことを説明するのは結構面倒だし、だったら本にして手渡せば良いと思うようになった。
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(追記)
なお、「Excelニンジャ」というのは、グローバルで使うモデルその他のいろんなテンプレートを作るプロジェクトをやっていたとき、NYのITチームの人たちが僕の作業を見ながら、「おお、お前はExcelニンジャだ」と言ったのでした。決して東京オフィスでそんな名前がついていたわけではないので、念のため。東京オフィスでの僕の呼び名は入社直後からTJで、何人かは僕の本名を覚えていない。
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運命の人なんていない
とても尊敬する作家さんがいて、僕のその方への敬意は日が経つ毎に増してばかりいるのだけど、彼女の話を聴きながら、人を愛するということについて改めて考えさせられた。
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どんなに心身ともに美しい人でも、才気あふれる人でも、それそのものだけではかけがえの無いものには決してなれない。一緒に過ごした時間、乗り越えてきた葛藤の数、笑った回数の一つ一つが、かけがえの無いものを作る。かけがえの無い、幸せのありかは、旅なんかをしなくても見つかるのだろう。
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