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Reflection

毎日の気づき、反省を書き留めて...

思考の及ぼしどころ

 日々高いパフォーマンスを発揮しつつ生活するためには、思考の及ぼしどころをうまく区別していく必要がある。思考や判断は多くのリソースを要するもので、特にいろいろと物事を考え込みやすい性格の人間にとっては、これらの行動を何の脈絡もなく連発していると、いくら時間やエネルギーに満ち溢れていたとしても足りない。

 こういった時、それでは「どこにいちばん思考を及ぼすべきか」と考えてしまうのは効率が悪い。高いパフォーマンスを発揮するためには、なるべく多くの物事に対して思考を及ぼしたいところである。高校の数学のようであるが、「どこに思考を及ぼすべきでないのか」ということを考えると、はるかに生産性の高い基準をつくりあげることができる。「ここはリソースを割くべきでない」ことを瞬時に判断できれば、それだけで精神的にもある程度余裕が生まれる。いつか記述したマイナスの思考が、この部分でも生かされてくるのである。

 それではどこに思考を及ぼすべきでないのか。それは、「思考を及ぼしても何も生まれない部分、もしくは効果が極めて小さい部分」である。答えは単純にして当たり前。一方で、よく忘れがちなことでもある。

 思考の及ぼしどころを区別できていない人間は、悩んでしまう。一度悩み始めると、「悩む」という病毒に侵され始めて、自分の力だけではなかなか抜け出せなくなる。永遠と悩み続ける。精神的に平常な状態の自分からすれば、実に非生産的な状態である。脳内の世界はまさに混沌としており、先ほど述べた「思考を及ぼしても何も生まれない部分、もしくは効果が極めて小さい部分」も、「きちんとしたプロセスを踏めば確実に状況を改善できる部分」も、一緒くたにして思考してしまっている。

 その時、

①「自分で変えられる部分」と、「変えられない部分」に脳内の世界を整理する。

②「変えられない部分」に対して、心を強くしてきちんと見つめ、そこから想定しうる最悪のケースを、勇気をもってまず受け止める。この部分では、もはや駄々をこねてもしょうがない。これが自分の運命。しっかりと納得する。

③「変えられない部分」は、もはやこれ以上思考を及ぼしても生産性がない部分として、思考の対象から大胆に削除する。

 こうすると、「自分で変えられる部分」が残ることとなる。ここが思考の及ぼしどころ。最大のインパクトを与えられる部分に注力するもよし、バランスを見てリソースを分散させるもよし。新たに戦略も必要になってこよう。一方で、「ここは考えなくて良い」という部分がわかっているだけで、かなり気持ちにも余裕が生まれてくる。

 こうしたシンプルで当たり前のプロセスを、徹底できている人は少ないと思う。